摩擦摩耗試験(1)
試験室のもう一つのデーター取得が必要なテーマとして、摩耗試験がある。摩耗とは実用上あらゆる箇所にて遭遇する現象であるがその条件は千差万別であり試験条件を僅かに変動すると結果は全く別の結果を示すこともあり、最も難しい試験項目であるが最も広範に見られる現象である。試験の非常に難しい項目であり最も信頼性のある試験データーは実使用の結果がその使用条件の試験データであり且つそのデーターは他の機器に適用できないその使用条件、使用機器に特有のデーターであるとも言われています。
その中でライニングに関連深い摩耗現象としてスラリー摩耗があります。
スラリー摩耗と粉体摩耗、水媒体の存在下でのウエット摩耗、水の無いドライ摩耗、衝撃力の小さい微粒子による摩耗、ボールミルの如く衝撃力の大きい下での粉体摩耗なりスラリー摩耗、流速に代表される微粒子の衝突速度、衝突エネルギーと摩耗の関係、
ゴムの様にエネルギー吸収による耐摩耗力の向上対策、アルミナセラミックの様に分子間の結合エネルギーの大きい物、結合強度によって発揮される耐摩耗力:サンドブラストの噴射ノズルの様な。
摩耗の条件設定、による摩耗データの集積、及び最終的には実使用結果による実証データー、摩耗に関する試験テーマはほとんど無限にあるが実際の商品になかなか結び付かない経済効率の最も悪いテーマでもありなかなかデーターが蓄積されていないのが銀実でもある。
どのような条件設定をしどのようなデーターをとるかを検討するのも試験室の大きな課題である。
それこそありとあらゆる条件設定が出てきて収拾のつかなくなる可能性も大きい。多分途中で投げるかも知れないが。検討だけはしてみよう。
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